本プロジェクトは、テロワール(風土)を建築として表現する試みである。
時間、地層、発酵というプロセスが重なり合い、空間そのものを形成する。
シャンパンの瓶内二次発酵に着想を得て、微細な泡が連続する空間の中で膨張し、圧力と蓄積の痕跡を建築に刻み込む。
ここでは権力や過剰ではなく、ゆっくりと積層する時間のプロセスが主題となる。
地層の堆積や見えない変化が空間を形づくり、建築はそれらを静かに記録する器となる。
この空間は、ランドスケープとインテリアの間に存在するスペキュラティブな住空間であり、
時間そのものを内包する建築として現れる。